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突きつけられた現実 [・・・なこと]

 2021年も早一月が過ぎ、いや、まだ一月しか経っていないにも関わらず、小林家に由々しきことが起こっている。昨年末に貼り直した障子9枚のうち既に5枚に穴が開いているのだ。そのうち寝室の1枚は既に2度修繕しているのだけれど、また新たな破れ目ができていた。
 かつて犯罪都市とまで言われたニューヨークは「割れ窓理論」に基づき、落書きなどの小さな犯罪を見過ごさず徹底的に取り締まったことで、大きな犯罪も劇的に減らすことに成功した。
 ニューヨークを見習って問いつめ悔い改めさせるか?
 いやいやジョージ・ワシントンの例もある。彼は少年時代、父親が大事にしていた桜を斧で切り倒したことを正直に話し、勇気ある行動と褒められた。
 確認にしつつ自首を促すことにしよう。

「2階の寝室の障子が破れているんだけど知っている?」
「私じゃない」「知らない」「僕じゃない」「・・・」
 なるほどわかった。我が家から日本初の大統領は出ない。

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骨太なおっさんは繊細さを合わせ持つ [読書]

 淡々と描写された場面にも関わらず、その場に自分がいるかのように感じることがある。本当に伝えたいことがストレート伝わるように書く技術が作家にあるからなのか、自分の経験に重ねられる部分にフォーカスして読んでいるからなのか。
 伊集院静の「なぎさホテル」を読んでいる最中、砂浜に規則正しく押し寄せる波の音が聞こえた。台風で荒れ狂う海鳴りの音が聞こえた。シンプルな文章が私の中の海の記憶と上手く結びついたのだろう。海無し県で生まれ育って海に対しては憧ればかりで実体験は乏しいんだけどね。
 読み終わって伊集院静は好みの作家のような気がしたので、他に面白そうな著書がないかと調べてみた。検索上位に文春で連載していた人生相談のダイジェスト版の記事があった。とある質問に「吊すぞ」と骨太な回答をしたかと思えば、盆という行事の情緒性を細やかに伝えたり、相談者よりも相談の中で語られる悩みの原因となっている人へのやさしさが感じられた。
 気に入ってしまった。次は「悩むが花」を読もう。
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何かを達成する喜びを手に入れる 腕立ての5 [チャレンジ]

 結論から報告すると、2020年12月の最終週に腕立て伏せ連続40回は達成できた。
 そこから分かったことと、イマイチだったこと、これからどうするかなどを書いておく。

▼分かったこと
 「やりたいこと」「やるべきこと」があったら達成するためのステップを習慣化することが大事と目標達成のためのノウハウでよく聞く。○週間続けるとそれをやらないことが気持ち悪くなるという話も聞く。これはすごく実感した。
 下に残している[前回]でもモチベーションの低下やら限界だとか書いているけど2ヶ月ぐらい続けると、とにかくその日の回数は達成しなくてはという気持ちになってくる。その週その週の回数は限界でこれ以上は無理と感じるのだけれど、次の週に1回上乗せになると、端から見たら何をそんなに足掻いているんだというぐらい無様に腕をプルプルと振るわせながらもやりきらずにはいられない。今も整ったフォームでできるのは30回ぐらいで後は根性で回数を積み上げている。
 単純に限界の回数を日々こなすというだけでは40回は達成できていなかったと思う。決めた回数をこなしていくという作業が習慣化されたことが、達成の大きな要因だった。
 もう一つ習慣化の計画は、自分にマッチしているかをよく考えたうえで立てることが重要。私の場合は漠然とではあるけれど、事前に数ヶ月腕立て伏せをやっていた実績があったので、そこからそれなりの計画を立てられたのだと思う(計画の内容は下のほうにある計画と戦略参照)。あまりやり慣れないことの計画を立てる場合、無謀すぎて続けられないということが考えられる。計画立案は性格上私は自分でやってしまうが、初めてに近いことなどは経験者やプロに入ってもらうのが良い気がする。

▼イマイチだったこと
 当初はもう少しブログに書き込む予定だったけれど、習慣化すると自分では当たり前すぎて途中のちょっとした変化とかを記録として残さなくなってしまった。今振り返るとあの辺りがターニングポイントだったとは思えるけど、その時は何を考えていたとかどんな問題があったとかが思い出せない。何か記録もつけておけば良かったと思う。
 あとは回数に拘りすぎて、一回一回のフォームが中途半端になってしまったのが残念。筋力はそれほど上がっていない。

▼これからどうするか
 腕立て伏せを40回行うと、心臓はバクバクするし目の前も真っ白になり寒い朝でも汗ばんでくる。始めるきっかけとなった心臓病のリスクが低下するという効果は実感できる。なので40回をこのまま続けていくことにする。その中で上に書いたフォームの修正を続けて、きれいなフォームで40回を達成できるようにする。
 習慣化のイメージができたので活用する。年初にも関わらず準備不足で、中長期で達成したい目標が思い浮かんでいないので、まずは目標作りから。

 2021年初アップです。明けましておめでとうございます。皆様の新年の目標が達成されることを願いつつ・・・何かを達成する喜びは手に入れたのでこれにて終了。

===== 前回 =====
 NHKの「すくすく子育て」の司会としてアンガールズの山根氏が現れた時、なぜの嵐が吹きすさんだ。そのキャスティングがどうにもしっくりこなかったのと、私の子供達もそれなりに成長したこともあり、「すくすく子育て」は見なくなってしまった。
 あれから4年。まさか私の腕立て伏せのモチベーションの回復を山根氏が担ってくれるとは思わなかった。
 私の腕立て伏せへのモチベーションの低下を憂いたGoogleが推してきたのがユーチューブの「やまねパパちゃんねる」だった。Googleニュースのおすすめにそれとなく山根氏の筋トレ動画を紛れ込ませるあざとい手法に引っかかり、筋トレ100日目の腕立て伏せ100回チャレンジの動画を見てしまった。
 山根氏の体型からはかつてのガリガリの面影は消え失せ、腕まわりにはしっかりと筋肉が付いていた。ガリは何をやってもガリなんだという私の逃げ口上は、私以上のガリであった山根氏の変貌に打ち砕かれた。
 更に達成した100回の内容。それなりに見える筋肉からあっさり達成するのかと思いきや、しょっぱなから15回ぐらいでへばり、その後は休憩をはさみながら多くても連続10回程度でヘトヘトのボロボロになりながら50分ほどかけて100回を達成していた。視聴者からのコメントへのレスも、息も絶え絶えで同じような言葉を繰り返すばかり、芸人としてはイマイチな内容だった。
 でも、100回をやり抜いた。感服です。私もやるしかないという気にさせられました。
 私は今週から30回の週に突入です。最後の数回は腕をプルプルさせながら腕をなんとかやりきり中。

===== 前回 =====
 腕立て伏せ1セット28回の週に入った。モチベーションの高まりも収まって限界感が漂い始めている。このまま週に1回ずつ上乗せできる気がしない。モチベーションの高まりが収まったというより、著しく低下中のよう。
 なんでも計画通り運ぶなら、世の中は成功者で溢れているわけで、計画通りいかないことは前提ではある。予定をこなしていく中で上手くいっていなかったり問題が出てきたのであれば、やり方を変えるかスケジュールを変えるかでゴール(ここでは40回)は変えない。まずはやり方を変えてみることにしよう

===== 前回 =====
 目標を立てたら次は計画と戦略

 カレンダーを見ると年末まで15週ある。奇遇!目標とは達成されるべく適切なタイミングで生まれるものなのかもしれない。
 現状、腕立ては25回出来るのだから、これから年末まで1週に1回ずつ腕立ての回数を増やすことができれば良いわけだ。とりあえずの計画はできた。たぶんそんな都合良くはいかないだろうけど。

 次は戦略。
 私は身長178cmで体重は64kgと痩せ気味。筋肉は圧倒的に少ない。しかも40代も後半のバリバリのおっさん。そうそう筋力はアップしない。だからこそ計画を現実にする戦略は不可欠。
 まずは筋肉量を増やすためにプロテインは必須だろう。バランスを欠いた特定の栄養素の摂取はこれまでの生活スタイルとは相反するけど、年末までの限られた時間で目標を達成するためにはしかたあるまい。
 もう一つは、腕立て自体のやり方。隔日で筋肉に休憩を与えるのと、腕立てをやる日は限界までやるというこれまでの習慣は継続する。日によってはその週の目標回数に満たない日も、越える日もあるだろう。最終的に40回できればそれで良いのだから、細かいことは気にしない。ただし、目標回数に満たない日は、数秒の休憩後、再度限界まで腕立てをすることにしよう。
 
 そんな感じでスタート。 
 
===== 前回 =====

 腕立て伏せを40回以上できると心臓病のリスクが大きく減るらしい。健康ネタを扱うどこかのサイトで読んだ。

 そりゃ40回も連続で腕立てができれば、心臓も強くなるだろうさ。

 4月ぐらいから隔日で腕立てをしている。特に回数は決めていないけれど、腕が動かなくなるぐらいまでを一日2回、朝と夜行っている。
 酸欠で目の前が真っ白になるぐらいに無理をすることもある。でも25回ぐらいが限界。
 どうしたら40回もできるようになるの?

 学生時代に野球部だった人で一日200回をノルマにしていたと語る人がいる。次元が違い過ぎて何の参考にもならない。出来る人は出来るのだ。出来ない人は出来ないのだと言い訳を言いたいがための前振りにしかならない。

 まあ他人との違いに拗ねる年頃でもない。単純に40回連続で腕立て伏せができるようになってみたい。それだけ。
 チャレンジするならまずは宣誓。
 2020年12月末までに腕立て伏せ連続40回を達成する!

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鷹は舞い降りた [偽善者の日記]

裏の空き地に鷹が舞い降りた。

hawk1.jpg
数羽のカラスと争いながら、足に何かをがっしりと掴んで降りてきた。
猛禽類に詳しくないけど鷹だと思う。

約束があったたので観察もそこそこに写真だけ撮って出掛けた。
5時間後、帰宅すると・・・
まだ、いました!

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近づくとこちらをじっと凝視。威圧感はんぱなし
本物の野生でした。

hawk3.jpg
タグ: 野生
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斜めに読まないこと [読書]

 主役と主題を間違えていたことに気づかないまま小説を読み終えていた。ブログ用の文章を書こうと、ざっと読み返えした冒頭でそのことに気が付いた。
 複数の登場人物がそれぞれに一人称で物語を進めて、誰が主役なのかわからない、あるいは主役がいない小説はある。けれど400頁近い小説でその9割以上を一人称で物語を引っ張る女の子が脇役で、その義理の父親が主役という本はなかなかないのでは。
 残り数頁と分かる紙の厚さに物語の終わりを感じだした頃、女の子から義理の父親に語り手が代わり、「そういう終わらせ方ね」なんて思ったのだけれど大間違い。してやられた。

 母親との死別や父親の再婚と離婚で5人の親がいる女の子(ちなみに5人の内訳は母親が2人に父親が3人)。女の子は物語の冒頭で「困った。全然不幸ではないのだ」と語り始める。
 その女の子の5番目の父親である森宮さん。東大出の変わり者的な役割での登場で、父親として気負いなど感じさせず、世間ずれした感覚で女の子を支える。かと思いきや実は父親として真剣に娘と向き合おうとしている。それがじわじわと伝わってくる感じがとても良い塩梅で、物語後半の昭和の頑固おやじのような態度も予定調和的な臭さを感じさせない。癖のある良い人は脇役として最強だと思う。5人の親の中でも一番親らしくないそのキャラクターに騙されてしまった。

 『そして、バトンは渡された』というタイトルをそのまま受け止めれば、親という役割を引き受けた人の話なワケで、何をグダグダと書き連ねているんだ俺。という記事でした。


【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された


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何かを達成する喜びを手に入れる 腕立ての4 [チャレンジ]

 NHKの「すくすく子育て」の司会としてアンガールズの山根氏が現れた時、なぜの嵐が吹きすさんだ。そのキャスティングがどうにもしっくりこなかったのと、私の子供達もそれなりに成長したこともあり、「すくすく子育て」は見なくなってしまった。
 あれから4年。まさか私の腕立て伏せのモチベーションの回復を山根氏が担ってくれるとは思わなかった。
 私の腕立て伏せへのモチベーションの低下を憂いたGoogleが推してきたのがユーチューブの「やまねパパちゃんねる」だった。Googleニュースのおすすめにそれとなく山根氏の筋トレ動画を紛れ込ませるあざとい手法に引っかかり、筋トレ100日目の腕立て伏せ100回チャレンジの動画を見てしまった。
 山根氏の体型からはかつてのガリガリ体型の面影は消え失せ、腕まわりにしっかりと筋肉が付いていた。ガリは何をやってもガリなんだという私の逃げ口上は、私以上のガリであった山根氏の変貌に打ち砕かれた。
 更に達成した100回の内容。それなりに見える筋肉からあっさり達成するのかと思いきや、しょっぱなから15回ぐらいでへばり、その後は休憩をはさみながら多くても連続10回程度でヘトヘトのボロボロになりながら50分ほどかけて100回を達成していた。視聴者からのコメントへのレスも、息も絶え絶えで同じような言葉を繰り返すばかり、芸人としてはイマイチな内容だった。
 でも、100回をやり抜いた。感服です。私もやるしかないという気にさせられました。
 私は今週から30回の週に突入です。最後の数回は腕をプルプルさせながら腕をなんとかやりきり中。

===== 前回 =====
 腕立て伏せ1セット28回の週に入った。モチベーションの高まりも収まって限界感が漂い始めている。このまま週に1回ずつ上乗せできる気がしない。モチベーションの高まりが収まったというより、著しく低下中のよう。
 なんでも計画通り運ぶなら、世の中は成功者で溢れているわけで、計画通りいかないことは前提ではある。予定をこなしていく中で上手くいっていなかったり問題が出てきたのであれば、やり方を変えるかスケジュールを変えるかでゴール(ここでは40回)は変えない。まずはやり方を変えてみることにしよう

===== 前回 =====
 目標を立てたら次は計画と戦略

 カレンダーを見ると年末まで15週ある。奇遇!目標とは達成されるべく適切なタイミングで生まれるものなのかもしれない。
 現状、腕立ては25回出来るのだから、これから年末まで1週に1回ずつ腕立ての回数を増やすことができれば良いわけだ。とりあえずの計画はできた。たぶんそんな都合良くはいかないだろうけど。

 次は戦略。
 私は身長178cmで体重は64kgと痩せ気味。筋肉は圧倒的に少ない。しかも40代も後半のバリバリのおっさん。そうそう筋力はアップしない。だからこそ計画を現実にする戦略は不可欠。
 まずは筋肉量を増やすためにプロテインは必須だろう。バランスを欠いた特定の栄養素の摂取はこれまでの生活スタイルとは相反するけど、年末までの限られた時間で目標を達成するためにはしかたあるまい。
 もう一つは、腕立て自体のやり方。隔日で筋肉に休憩を与えるのと、腕立てをやる日は限界までやるというこれまでの習慣は継続する。日によってはその週の目標回数に満たない日も、越える日もあるだろう。最終的に40回できればそれで良いのだから、細かいことは気にしない。ただし、目標回数に満たない日は、数秒の休憩後、再度限界まで腕立てをすることにしよう。
 
 そんな感じでスタート。 
 
===== 前回 =====

 腕立て伏せを40回以上できると心臓病のリスクが大きく減るらしい。健康ネタを扱うどこかのサイトで読んだ。

 そりゃ40回も連続で腕立てができれば、心臓も強くなるだろうさ。

 4月ぐらいから隔日で腕立てをしている。特に回数は決めていないけれど、腕が動かなくなるぐらいまでを一日2回、朝と夜行っている。
 酸欠で目の前が真っ白になるぐらいに無理をすることもある。でも25回ぐらいが限界。
 どうしたら40回もできるようになるの?

 学生時代に野球部だった人で一日200回をノルマにしていたと語る人がいる。次元が違い過ぎて何の参考にもならない。出来る人は出来るのだ。出来ない人は出来ないのだと言い訳を言いたいがための前振りにしかならない。

 まあ他人との違いに拗ねる年頃でもない。単純に40回連続で腕立て伏せができるようになってみたい。それだけ。
 チャレンジするならまずは宣誓。
 2020年12月末までに腕立て伏せ連続40回を達成する!

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足かけ10年の歴史に幕 [偽善者の日記]

 台風14号が過ぎ去り、第49回となる幼稚園の運動会は開催された。我が家の末娘の年長の運動会はコロナ禍の影響で年長だけでの実施となった。
 時間は午前中だけ。お弁当もなく荷物も少な目。人数は例年の1/3。席取りの順番が88番と後ろから数えられる番号だったこともあり、早朝の席取りにも参加しなかった。その分遅めの起床になってバタバタの登園は、過去が活かされない私のあるあるである。
 誕生日が近いということで選手宣誓に選ばれた娘。元気はいっぱい、言葉は棒読みの壇上の娘に胸が熱くなるお父さんあるある。
 障害物競走は練習では何度も1位をとっていたらしく、自信満々に1位になると宣言しながら娘は登園したけれど、気持ちが競りすぎてスタート早々に大コケ。それでもすぐ立ち上がり最後まで走り抜ける姿にまた胸を熱くした。
 全員リレーは、本格的なフォームで走る子がいると思えば、先生の付き添いがなければ走れない子、後ろを気にしすぎてコースを大きくはずれる子もいて、順位は常に入れ替わる。みんながそれぞれに一生懸命に目の前を走り抜けていく様は、自分の子が出ているいないに関わらず、毎年感動。彼女、彼らを羨ましくも誇らしく思う。

 雨の中のプログラムもあったけれど、途中から雲は流れ去り青空が広がった。

 例年なら全園児と親御さんが芋荒い状態でおどる最後のプログラム。「にんげんっていいな」に合わせて妻とおどる娘の姿に祭りの終わりを一人感じる辛気臭い私。
 長女の年少での参加から足かけ10年、毎年参加し続けた幼稚園の運動会も今日で幕を閉じた。昼食の席で「親子競技の時、お父さん一人だけめっちゃ笑顔で走ってたよ」と次女が話した。
 そうだろうそうだろう。

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物語はただそのこにあるだけではない [偽善者の日記]

 ちょっと疲れている時に、子供が借りてきた本を読むことがある。物語が一直線で、何を伝えたいかがはっきりとしているのがいい。それでいて思いもしなかった結末に意表を突かれたりすると気分も高揚する。
 岡田淳の「そこから逃げ出す魔法のことば」は孫のちょっとした疑問や呟きをきっかけに、おじいちゃんがほら話のような冒険談を話す。その話は孫のつっこみを上手く取り込みながら小気味よく進む。いくつかある物語全てが「お後がよろしいようで」と締めるのがぴったりなオチで創作落語のよう。
 岡田淳の他の話も読みたくなって図書館にあった「ふしぎの時間割」を借りてきた。話は10話。その中の「ピータイルねこ」は小学校で一人で行ける場所がトイレだけという一年生の女の子が保健室に届け物に行く話。
 トイレに一人で行けたのは"みどり"という女の子の名前と同じ緑色の床材をたどって行くことができる場所だから。その緑色だけという制約から女の子を解き放ってくれたのが黒い猫。保健室に届け物が終わってめでたしめでたしで終わらず、猫の機転で締めるところがいい。
 緑色の床材だけしか歩けないという設定に「レナードの朝」を思い出した。色のついたタイルしか歩けなかったのは、ロバート・デ・ニーロだったっけ?女性だったような気もする。霧が晴れたように病気から解放されたデ・ニーロの表現が胸を打った。
 「ピータイルねこ」も物語の最後、世界の広がりを知り飛び跳ねながら猫とともに去っていく女の子の後ろ姿が目に浮かぶようだった。
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何かを達成する喜びを手に入れる 腕立ての3 [チャレンジ]

 腕立て伏せ1セット28回の週に入った。モチベーションの高まりも収まって限界感が漂い始めている。このまま週に1回ずつ上乗せできる気がしない。モチベーションの高まりが収まったというより、著しく低下中のよう。
 なんでも計画通り運ぶなら、世の中は成功者で溢れているわけで、計画通りいかないことは前提ではある。予定をこなしていく中で上手くいっていなかったり問題が出てきたのであれば、やり方を変えるかスケジュールを変えるかでゴール(ここでは40回)は変えない。まずはやり方を変えてみることにしよう

===== 前回 =====
 目標を立てたら次は計画と戦略

 カレンダーを見ると年末まで15週ある。奇遇!目標とは達成されるべく適切なタイミングで生まれるものなのかもしれない。
 現状、腕立ては25回出来るのだから、これから年末まで1週に1回ずつ腕立ての回数を増やすことができれば良いわけだ。とりあえずの計画はできた。たぶんそんな都合良くはいかないだろうけど。

 次は戦略。
 私は身長178cmで体重は64kgと痩せ気味。筋肉は圧倒的に少ない。しかも40代も後半のバリバリのおっさん。そうそう筋力はアップしない。だからこそ計画を現実にする戦略は不可欠。
 まずは筋肉量を増やすためにプロテインは必須だろう。バランスを欠いた特定の栄養素の摂取はこれまでの生活スタイルとは相反するけど、年末までの限られた時間で目標を達成するためにはしかたあるまい。
 もう一つは、腕立て自体のやり方。隔日で筋肉に休憩を与えるのと、腕立てをやる日は限界までやるというこれまでの習慣は継続する。日によってはその週の目標回数に満たない日も、越える日もあるだろう。最終的に40回できればそれで良いのだから、細かいことは気にしない。ただし、目標回数に満たない日は、数秒の休憩後、再度限界まで腕立てをすることにしよう。
 
 そんな感じでスタート。 
 
===== 前回 =====

 腕立て伏せを40回以上できると心臓病のリスクが大きく減るらしい。健康ネタを扱うどこかのサイトで読んだ。

 そりゃ40回も連続で腕立てができれば、心臓も強くなるだろうさ。

 4月ぐらいから隔日で腕立てをしている。特に回数は決めていないけれど、腕が動かなくなるぐらいまでを一日2回、朝と夜行っている。
 酸欠で目の前が真っ白になるぐらいに無理をすることもある。でも25回ぐらいが限界。
 どうしたら40回もできるようになるの?

 学生時代に野球部だった人で一日200回をノルマにしていたと語る人がいる。次元が違い過ぎて何の参考にもならない。出来る人は出来るのだ。出来ない人は出来ないのだと言い訳を言いたいがための前振りにしかならない。

 まあ他人との違いに拗ねる年頃でもない。単純に40回連続で腕立て伏せができるようになってみたい。それだけ。
 チャレンジするならまずは宣誓。
 2020年12月末までに腕立て伏せ連続40回を達成する!

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お地蔵さんを侮ることなかれ [・・・なこと]

 通勤途中にある六差路の傍らに二体のお地蔵さんが祀られている。

 正式には地蔵菩薩だけれど、道ばたで柔和な表情で佇む姿は、「お地蔵さん」と親しみを込めて呼ぶほうがしっくりくる。そんな雰囲気から、地域を護るのがお地蔵さんメインの役割なんだろうなと私は思っていたが、そんなのはお地蔵さんの役割のうちのほんの些細な一面でしかなかった。本来は弥勒菩薩が現世に現れるまで、この世の命あるもの全てを救うことがお地蔵さんのミッションなのだそうな。
 頬に手を当てどうやって人々を救おうか考えている弥勒菩薩が重い腰をあげるまで、お地蔵さんが救済の実務を一手に引き受けて東奔西走しているということだ。道ばたに祀られているのも、お寺まで来れない人の近くで活動するために違いない。

 ところで、お地蔵さんに話を聞いてもらうためには、マントラという呪文のような言葉を唱えたあとに、聞いてもらいたい悩みやらなんやらを続けるのが作法らしい。
 世界各国あまたある神々に寄せられるリクエストの中から、自分が担当するべきものはどれなのか、お地蔵さんでも迷うことがあるのだろう。それを唱えられた「オン カカカビ サンマエイ ソワカ」というマントラで判定するのだ。ちなみに「OK Google」がこの仕組みを借用したのはご存じの通りだ。

 弥勒菩薩が無事に現世に出現したあかつきには、お地蔵さんは今のお役は御免となる。これまで顔の見える救済を担ってきたお地蔵さんは、空いた時間で新たな取り組みに必ずや着手するだろう。それはきっと救済自体を必要としなくなるような根源的な救済改革となり、世界を一変させることになる。

 自分が現世で見ることのない未来を想いながら、今日も二体のお地蔵さんに手を合わせる。 

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