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末娘が茂木先生に似ている [偽善者の日記]


僕たちは美しく生きていけるのだろうか。

僕たちは美しく生きていけるのだろうか。

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/09/08
  • メディア: 単行本


 私の中で脳科学者といえば茂木先生。メディアで見かけた当初、脳科学という分野を研究している学者は茂木先生しかいないものと勘違いしていた人も多いだろう。
 ところで脳科学については「アハ」以外の知識が一切ない。合コンネタの準備も不要なステータスになり、特に知識を深めたい対象ではなかった。にも関わらず本書を読んでしまったのは「はじめに」で語られる尾崎豊を熱唱する茂木先生になんとなく共感してしまったのだろう。
 中身は美を学術的に論じる一方で、茂木先生が若かかりし頃感じた思いを美という観点でとらえ直すエッセイ的な文章が混ざる。そのエッセイ的な文章に使われるエピソードがいい。
 講師をしていた予備校近くの汚いラーメン屋と気の良さそうなおかみさんのいる寿司屋を語る節。「はじめに」で語られた成長にともなう友人達の変化。その時点では何の感慨もない出来事でも今その時間へ記憶をたどると、全てのものは皆美しい。そんな気持ちにさせられる。
 一冊まるごとをこの形式を貫いてくれたら、私好みの本になっていただろう。

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もっきー

ということはパキさん好みの本ではなかったということですね。
ぼくからの提案。
このブログの内容をそのまま本のレビューに載せるのはいかがでしょうか?
by もっきー (2016-04-24 23:46) 

パキ

>もっきー さん
いつも当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
また、今回は貴重なご意見もいただき、重ねてお礼申し上げます。
さて、ご提案の内容ですが、検討させていただいた結果、他サイトのレビューに載せても、もっきーさんの面エロコメントが望めないため当方のメリットがないため不採用とさせていただくことにしました。
今後とも当ブログの向上のためご協力を賜りたく、よろしくお願いいたします。
by パキ (2016-05-03 22:33) 

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