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骨太なおっさんは繊細さを合わせ持つ [読書]

 淡々と描写された場面にも関わらず、その場に自分がいるかのように感じることがある。本当に伝えたいことがストレート伝わるように書く技術が作家にあるからなのか、自分の経験に重ねられる部分にフォーカスして読んでいるからなのか。
 伊集院静の「なぎさホテル」を読んでいる最中、砂浜に規則正しく押し寄せる波の音が聞こえた。台風で荒れ狂う海鳴りの音が聞こえた。シンプルな文章が私の中の海の記憶と上手く結びついたのだろう。海無し県で生まれ育って海に対しては憧ればかりで実体験は乏しいんだけどね。
 読み終わって伊集院静は好みの作家のような気がしたので、他に面白そうな著書がないかと調べてみた。検索上位に文春で連載していた人生相談のダイジェスト版の記事があった。とある質問に「吊すぞ」と骨太な回答をしたかと思えば、盆という行事の情緒性を細やかに伝えたり、相談者よりも相談の中で語られる悩みの原因となっている人へのやさしさが感じられた。
 気に入ってしまった。次は「悩むが花」を読もう。
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コメント 2

もっきー

伊集院静というと夏目雅子といい女関係がドロドロの印象が強いかな。
だから実生活でも女性を縛って吊るしたりしたことがあるのかもね
by もっきー (2021-01-27 15:25) 

パキ

夏目雅子が結婚していたことを知りませんでした。しかも旦那が伊集院静だったのググって知りました。
ところで団鬼六が混ざっちゃってない?

by パキ (2021-01-31 20:53) 

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