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積極的に取り入れたい健康食 [・・・なこと]

 若いつもりでいる。であれば若さの秘訣を尋ねられるのは必至。いつ聞かれても大丈夫なように、日々の実践から導いた完璧な秘訣を構築したのだが、待てど暮らせど一向に聞かれることがない。みんななんでそんなに奥ゆかしい。本当は聞きたいんだろう?
 待ってる間に老け込みそうなので、今回は特別に誰も聞いてないのに教えちゃいます。

 それは「黒い食べ物を摂取する」こと。
 黒い食べ物といえば、ゴマ、ひじき、黒豆、黒茶などがぱっと出てきますが、どれも仕事で外食の多い人や不摂生な食生活を送ってきた人が、毎日の食生活に取り入れるのはなかなか難しいものばかりですよね。私がほぼ毎日飲み食いしているのはちょっと違います。
 

 まず
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 便秘解消。一気飲みするとおなかがゴロゴロしてきて効果覿面。きれいな腸で若さを保つ。


 それから
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 噛み続けることでエラが張り水中での呼吸も可能になり、酸素摂取量が増大して若さを保つ。


 加えて
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 OLに人気ということで、常にデスクの上に用意して会話のきっかけを目論む。モテたいという気持ちが若さを保つ。
 
 みんなも積極的に生活の中に取り入れて健康で若々しく生活しましょう。


残り香 [・・・なこと]

 桃、丸ごと一個にかぶりつく。手で皮を剥き、滴る果汁を啜りながら黙々と食べる。種までしゃぶり尽くし、ベトベトになった手を布巾で拭う。
 食べ終わってしばらくしても、まだ桃の甘い香りが漂っているように感じる。いやいや実際にまだ香っている。あたりを嗅いで出元が自分の手のひらだと気づく。手のひらで鼻を覆い上品な甘い香りを堪能する。
 気分が良くなって、妻に手のひらを向ける。香りを共有したいと思ったのだ。テレビを見ていた妻が近づいてくる手に気づき、身を仰け反らせる。怪訝な顔で「なに?」
 
 うすうすとは気づいていたが、出会う人のほとんど全ての人が感じているであろう、私の中の品性や純粋さ誠実さを妻は感じられないようだ。残念だ。

 妻に伝えるべきだったのだろうか?にぎりっぺじゃないと

落とし穴的コミュニケーションの落とし穴 [・・・なこと]

 もしかして潮目が変わったのではと感じたのは先月の初めに坊主した時だ。
 私のイカしたナウいヘアスタイルを見て「どうしたんですか?」と聞いてくれた人に「クールビズです」というあっさり目の返しと「最近、人としてのクセが髪の毛に移ってクリンクリンだったので、全部刈って見た目も中身もクセのない人になってみました」というくど目の返しを準備しておいた。
 しかし職場では私の頭を見てちょっとだけ目を見開いただけで、後は何事もなかったかのように仕事の要件を話す人ばかり。以前の坊主姿が記憶に残っている数人だけが「久しぶりの坊主ですね」と感想を伝えてくれただけで会話が深まることはなかった。

 そんなはずはない。私はまだまだ現役のはずだ。
 昼休みに百均で買ってきたそろばんをPCの横に置いたのは、坊主不発事件から二週間ほど経った頃だ。
「そろばんでバグ調査ですか?」
 きたぁっ!「なんだかんだでPCも当てにならない時がありますからね。日本人ならそろばんでしょ!」クールに応えたつもりだったが少し鼻の穴が膨らんでいたかもしれない。その後も105円の出費が安すぎだろうと思えるほどの反応。そうだ坊主の時はたまたま日が悪かっただけに違いない。

 そして先日手に入れた最強アイテムのネフェルティティボールペンを投入する日がきた。筆入れからそっと取り出し、職場のペントレイの中に仕込み出番を待つ。
「こちらにサインをお願いします」
 きたぁっ!おもむろにネフェルティティに手を伸ばし頭をノック。差し出された書類に氏名を記入し「はい」と手渡す。
「ありがとうございます。ここに印鑑もお願いします」
 ネフェルティティが完全に日常にとけ込んでしまっていた。まさか王家の呪いか?呪いにしてはゆるすぎる。
 一週間が経ったが、関西人の後輩が唯一「なんですか?その気持ちの悪い顔は」とネフェルティティの怒りを買うような質問をしてくれただけ。
「ネフェルティティっていうんだ。気づいてくれてありがとうね」
 準備していた蘊蓄と適当に作った物語は霧散していた。
 ツールに頼ったコミュニケーションの限界かもしれない。次のステージに進むべき時なのかもしれないが最初の一歩をどう踏み出せばよいかがわからない・・・

お土産に求めるものの全て [・・・なこと]

「あなたにお土産があります」とメールが届いた。
 あやしい。見知らぬアドレスから届いていたのなら、高い確率でお土産代の百倍以上の出費を覚悟しなければならない。しかし、アドレスは親友からのもの。違った意味であやしい。出費の覚悟は必要なさそうだが、加齢とともに失われていくノリの良さを鍛えて臨む必要がありそうだ。
 予定をいれた翌週までAKBの誰ぞやが、ユーキャンでなんらかの資格を取得するために払ったであろう労力の5%をノリの良さ回復に払った。

 あっという間に本番。目の前に差し出された包みを開く。

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 右はツタンカーメンだろう。左は誰だ?自分が鍛えるべきものを勘違いしていたことに気づく。わからないものはしかたがない。敗因の分析は後にしてこちらの反応を伺っている友人に教えを乞う。
「こっちは何?」
「ネテルティティ。んっ?ネティルチチ?う~ん、何だったっけ?」
「ネフェルティティ王妃」
 隣で茶菓子を準備している友人の奥様が噛んで含めるようにゆっくりと発声した。きちんとした準備でこの場に臨んだのはどうやら彼女だけのようだ。

 さて次の疑問。この家族はどこに行ったのだろうか?ネフェルティティの頭をノックしてペン先を出したり引っ込めたりしてボールペンとしての機能を確認しながら考える。
「エジプトなの?」
「エジプトでいいの?」ファイナルアンサー?とでも言いたげに友人が聞く。
「ちょっと待って」往生際の悪さには自信がある。手のひらにあるヒントを子細に眺める。
 おやっ?

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 なるほど、後は裏付けのための誘導尋問の手順を間違えなければ良いだけだ。鍛え間違えたノリを無駄に使いまくって確信した旅行先を伝える。

「ハワイ」
「ハワイでいいの?」惑わすような笑みを浮かべながら尋ねてきた。
「いい。ファイナルアンサー!」
「・・・・・・正解。ネットでお土産を事前購入したんだけど、どれも面白くないんだよね。このボールペンのセットが一番だったね」
 友人の奥様が傍らで淹れてくれたコーヒーは私の好きなコナコーヒーだった。たぶん奥様が買ったものだろう。

夏の庭 [・・・なこと]

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右の方でこんもりと生い茂っているのは大葉。
去年、植えたもののこぼれ種が繁殖。食べても食べても増える一方。

真ん中やや左で塀の高さを越えて成長し続ける物体の名称は不明。前の畑から侵略してきた。
葉っぱの形が面白かったので引きぬかずに放置。
自己中のモンスター系とわかった後も、どんな花を咲かせるかに興味が移り駆除放棄。

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左側を覆う瓜系植物の葉っぱはおそらく南瓜。
生ゴミ堆肥を埋めたところから出没。ひと雨降った後に急成長し、隣家の庭にまで勢力範囲を広げようとしていた。実のなる気配はなし。
隣人との関係悪化を避けるため先っぽを剪定。

真ん中辺のコンテナから飛び出しているはイチゴ。
飛び出した株を二郎、三郎などと呼ぶが、五郎ぐらいまでいっている株もありそう。

自分が庭に何を求めているのかはっきりしないため、
それぞれが日差しと水を求め覇権争いを繰り広げている。
混沌を究めるとそこに秩序が生まれるという真理が天の啓示のごとく与えられたが、どうやら無意識の屁理屈だったようだ。

決してお金がないのではなく発想が貧乏なのだ [・・・なこと]

ハンカチを忘れたことをトイレに向かう途中で気がついた。
さてどうしたものか?

1.トイレに行かない
→もはや無理

2.手を洗わないで過ごす 
→このブログを読んでいるであろう女性ファンに誓う「ない!」

3.手を洗った後、拭かずに自然乾燥
→職場では几帳面で通っている。ハンカチ忘れを気づかれるのは致命傷だ

4.指先だけ洗い、髪を整えるフリで水分を髪に移す
→私の髪の吸水力は低い

5.ズボンで拭く
→ズボンの染みに目を向けた人全てに「違うんだ」と正しく理解してもらえる自信がない

どの案もイマイチだ。他に手はないのか?深い思索の中で自然と腕を組む。
腕を組む?これだ!
一日、脇が不愉快なほど湿っぽかったのは想定外だった。
ハンカチを買えよオレ

いつかは使える大人用語上級編 [・・・なこと]

 先週まで補助輪なしでは自転車に乗れなかった隣の子が、スイスイと自転車を操っていた。それを見ていた旦那さんも満足そうにしていたので声を掛けてみた。
「いつの間にか乗れるようになっちゃいますね」
「おかげさまで、ようやく乗れるようになりました」
 うわつ!おかげさマスターがこんな身近にいるとは思わなかった。年齢も近いのでリラックスして話しかけたが油断大敵。「おかげさま」の用法および適用範囲を熟知していなければ、「おかげさまだなんて言われるようなこと、自分は何もしていませんけど?」と真顔で返してしまうところだ。
「よかったですね。よかったよかった」
 動揺を悟られないよう「よかった」を連呼し、会話が続く先を押さえ込みながら家に逃げ込んだ。


 職場でエレベーターを待っていると、お客さんが声を掛けてきた。
「パキさん、最近お忙しそうですね」
「この時期は色々と重なりますよね。そちらはいかがですか?いつも遅いですよね」
「おかげさまで、やることが盛り沢山です」
おっと、ここにもおかげさマスター。職場では常に界王拳3倍を維持しているので、おかげさマスターとの接触も慌てない。
「踏ん張りどころですね」笑顔で無難な一手を打ち、一緒にエレベーターに乗り込んだ。

「おかげさま」それは使いこなしたら大人の階段を一気に駆け上がれるに違いない輝きを持った上級大人用語。身近におかげさマスターのいない環境で育ったことで古典と勘違いしてきたが、気がつけば周りは「おかげさま」など易々と使いこなす大人用語の猛者ばかり。
 大人として生き残るためここ数ヶ月休日返上で自主トレに励んできた。受け取り方はなんとかモノになってきたが、使いこなすには至っていない。おかげさマスターに出会うたびに動揺している自分の弱さに苦笑しながら、なんとか騙し騙しやり過ごしている。
 物覚えの悪い年齢になってきた。初級大人用語の「のっぴきならない」からやり直すことも考えるべきかもしれない。

君のために父は決めた [・・・なこと]

 NHKのど自慢2013チャンピオン大会は福島県の鈴木さんがグランドチャンピオンに輝いた。いきものがかりの「歩いていこう」を気持ちを込めて熱唱していた。
 「歩いて行こう~♪歩いて行こう~♪」力強いイントロ。
 膝の上で一緒に聞いていた3才の次女が、振り向いて「疲れちゃうよね。ねぇ、車がいいよね」まん丸の瞳をキラキラさせ、下から私の顔をのぞき込むように同意を求めてきた。彼女の体重は最近、同年齢の標準値の上限を超えた。
 明日は多少寒くても公園に歩いていこう。

人に求めるより自分を磨け [・・・なこと]

 電車に乗り込むと、ドアに一番近い座席で手すりに肩を預けてその男は座っていた。
 体型はかなり太め、髪の毛は油でべたついている。服はジャンパーもズボンも埃と染みにまみれている。開いた膝の間に大きな袋が一つ。膝を挟んで青いレジ袋が三つ四つで山を作り、それぞれにコンビニのレジ袋の集合体がのぞく。耳に手を当てた中からはチューニングの合っていないラジオのノイズが大音量で漏れている。
 男が目をつぶっているのをいいことに、まじまじと観察した。駅に近づくと袋の一つをゴソゴソとさぐる。手を入れた袋の中を覗くと複数のカウンターが見える。カチャカチャカチャカチャ・・・。駅からの発車の度にカウンターをすごい勢いでカウントさせ、また目を閉じ耳に手を当てる。
 何か起きる。いや起きてほしい。期待させる何かを男は持っていた。危ないと怪しいを半々ぐらいで同居させた男を乗せて電車は走る。

 ところが、しばらく経っても最初のインパクトを超えるものを見せようとしない。いくつかの駅を過ぎると寝込んでしまったのか、カウントすらしなくなってしまった。出し惜しみするなよと肩を叩きたくなったが、男の肩がフケだらけなのに気づき止めた。
 間もなく終着駅。男の様子は変わらない。折角の違和感が常態化して回りの乗客もすっかり日常を取り戻してしまっている。面白くない。君は何のためにそこにいるんだ。もっと出来ることがあるんじゃないのか?君のポテンシャルはその程度なのか?自分の存在意義を考えたことはあるのか?
 いや、そうじゃない。私は君を責めるつもりはないんだ。ただ、期待していたんだよ。私の常識を根底から覆してくれるようなパフォーマンスを、もしかしたら君がしてくるんじゃないかと。
 残念だよ。でも少しの間だけど、ドキドキしたよ。ありがとう。

スローセックスであの頃を思い出す [・・・なこと]

 みやざき中央新聞の11月19日(月)2484号で、アダム・徳永の『スローセックス』に関する講演ついて、触れている記事があった。
 スローセックス!検索してみると著書も何冊かあった。更に図書館の蔵書検索をしてみると、アダム徳永で2冊ヒット。小さくガッツポーズしながら予約ボタンをクリック。みやざき中央新聞がその名を上げ、公共の図書館でも貸し出しているのだから良男良女なら読まねばなるまい。

 凄い!凄すぎる!私の培ってきた知識と経験が音をたてて崩れた。
 というほど大げさに驚きはしなかったが感心する内容だった。感心したことは身近な人に伝えたくなるのが人の常。一番に伝えたいのが身近な妻であるのは当然であろう。
 さてどうやって話を切り出そうか?良書であるにも関わらず、私の伝え方如何で本の品位を落としかねない。
 一緒に借りてきた森鴎外と重ねてさりげなくテーブルの上に置いておこうか?

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 これじゃ白石ひとみのビデオを借りるために『ローマの休日』を上乗せしたあの頃と同じじゃないか。
 いやらしいぞ『スローセックス』
 いやらしいぞ、アダム徳永!

 あっ、いやらしいのは俺か・・・
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